監督メッセージ

私はかねてから自分が幸せな人間だと思っていましたが、この映画を通して幸せを探求したこの6年間は、想像していた以上に充実感に満ちていました。その中でも、幸福度の研究における世界的リーダーであるエド・ディーナー博士とお会いできたのは人生で最も有意義な体験の一つで、人の価値観が個々人の幸せを左右させることを教わりました。

お金、権力、名誉、外見を重視する人に比べて、思いやりや助け合いを大切にし、世界をより良くしようと心がける人の方が幸福度が高いということです。驚きましたが、不思議と納得できました。愛情を表現したり、他者の健康や幸せを喜べる人は、きっと人からも愛されていて自分自身幸せを感じているでしょう。

それ以来、幸せな人々はより良好な人間関係を築いていて、かつ健康で子供たちも幸せだということに気づきました。争い事もほとんどなく、犯罪や環境汚染に手を染める可能性も少ないのです。また、幸せな人々は社会的にも信頼度が高いようです。自分が暮らすコミュニティの向上にも積極的に貢献します。

こういう結果が出るのですから、幸せのムーブメントが起きていることは不思議ではありません。幸せは誰にでも喜ばしいことです。本作の製作から学んだ一番の気付きは、私自身の幸せを探すことは、実は自分のためではないということです。私たち皆のためだということです。

このhappyの旅を共にしてくれてありがとう!


愛を込めて。
ロコ・ベリッチ

●ロコ・ベリッチ監督 プロフィール
 アカデミー賞ノミネート、またサンダンス受賞歴のあるロコ・ベリッチは、アメリカでチェコスロバキア人とユーゴスラビア人の両親のもとに生まれました。1996年には、兄エイドリアンと映画制作会社ワーディ・ラムを設立。家庭用ビデオカメラで撮影した長編初監督作『ジンギス・ブルース』(1999)が、アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞にノミネートされました。多国籍な生い立ちに加え、テレビのドキュメンタリー番組を通して世界を見せてくれた母親の力添えもあって、ロコは映画監督になるべく情熱とビジョンを養っていきました。撮影監督、編集者、作家、プロデューサー、監督に至るまで様々な役目を経験し、キャリアの幅を広げていきました。直近ではハリウッドの長編映画『インセプション』のブルーレイディスク用に、『ドリームズ:潜在意識の映画』と題した44分間のドキュメンタリーを監督。次回の長編企画『Twilight Men』は、アメリカ人探求者とインド人聖職者が、悟りに達した師を探しにヒマラヤへ旅にでる物語です。

メインプロデューサーメッセージ